通常のブラック企業とは異なる

どの業界にも多かれ少なかれ、ブラック企業とされる企業は存在しています。さまざまな文脈でブラックの内容について語られていますが、上司から理不尽な形で暴力や言葉によるハラスメントを繰り返されたり、脅迫まがいのことをして自主退職をさせられたり、低賃金でサービス労働を強いられたりするというのはよくある状況です。

しかし、IT業界では少し様子が異なり、必ずしもハラスメントが大きな問題を引き起こしているというわけではないようです。SEの労働状況がブラックだといわれることはよくありますが、その実態は労働条件や要求の厳しさのみということが一般的になっています。連日のように残業をすることになる場合や、自宅に仕事を持ち帰らなければこなせない場合なども多く、あらゆる時間を割いてこなしたにもかかわらずシステム設計をし直す必要が生じることも稀ではありません。

このような状況は自分のスキルの向上によって改善できる可能性があるのが特徴で、苦労を続けていても努力によって解決できることがあるのです。それを目指して努力を続けるSEも多く、自分次第で苦労していた状況から脱却できるというのがモチベーションになるのはIT業界のブラック企業に勤めている人の特徴といえるでしょう。労働条件の厳しさがあることは確かであっても、理不尽さという点ではあまり酷い状況になっていない現場は多いです。それが救いになることから、ブラック企業であえて働き続けるSEもいます。